2011年10月1日土曜日

8・15反「靖国」行動報告

 例年の8・15行動で、当日にそれぞれの行動をやっていて、エールの交換はできても、
なかなか一緒に行動したり、そのことについてゆっくり話す機会がもてない、反「靖国」
行動をやっている仲間とじっくり話してみよう、という趣旨で、7月30日に「それぞ
れの8・15行動 これまでとこれから」と題して、実行委としては久しぶりに前段集会
を行った。

 そこでは「許すな!靖国国営化8・15東京集会実行委員会」、「『平和の灯を!ヤスクニ
の闇へ』キャンドル行動実行委員会」、「日本戦没学生記念会(わだつみ会)」の高橋武智
さん、「靖国解体企画」、そして私たちの実行委員会がそれぞれの歴史やこれからの行動、
日頃の思いなどを話し合った。討論時間が足りなくて、出てきた課題などを十分に討議
することができなかったのは残念であるが、問題意識を共有できただけでも有意義な集
まりだった。

 そして、8月15日当日。去年と同様の猛暑日のなか、東京・水道橋の「在日本韓国
YMCA」に加納実紀代さんをお迎えして、「原爆・原発・天皇制」ということでお話い
ただいた。その後、各団体からのアピールのあと、デモに出発した。

 例年のように靖国神社の近くを通るデモで、いつも靖国通りに出ると右翼の妨害が多くな
るので緊張するが、今年はYMCAを出た白山通りから、執拗に右翼がデモ隊に対して
攻撃をしかけてくる。それに対抗する警察も、どんどんデモ隊を囲い込む(挟み込む)よう
になり、右翼の街宣車の大音量に、私たちの声はかき消されてしまう。去年も九段下交差点
付近に陣取っていた在特会をはじめとする「行動する保守」や「ネット右翼」は、今年は
私たちのデモを妨害するために、警察との交渉によって彼ら専用の区域を提供され、その場
からここに書くのも憚られる言葉を吐き続けるのだ。このほか、右翼による私たちへの
攻撃は常軌を逸したものが多く、またそれをかばうような警察権力に対しても怒りがわく。
こういった右翼・警察の行動を糾弾すべく、実行委では「声明」を出したので、ぜひ参照
していただきたい。

 ここのところ、権力の側が「極左」「過激派」と特定した団体が主催するデモに
ついては、かなり執拗な弾圧が続いている。それも、右翼に殴られたりしても、それを
助けようと思った人が捕まる(右翼はおとがめなし)、長いデモの途中のどが乾いて
コンビニに寄って、隊列に戻るときに逮捕される、など弾圧のための弾圧である。私たちの
権利であるデモを楽しむどころのはなしではないのだ。こういう状態を恒常化させては
ならないし、私たちが違った方法を編み出していくことも必要だろう。
来年のデモに向けての創意工夫を、今からみなさんも考えてみてください! 
(N)